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アフガニスタン・カンダハール:パキスタンとの国境付近にある、アフガニスタンのカンダハール地区のゼロポイント・クリニックで、助産師のズール・ハジャさんはたびたび夜遅くまで、救急医療を必要とする帰国者を支援するために働いています。

ハジャさんは「私たちが提供する、国境の反対側では簡単に受けられないようなサービスや治療に対して、女性たちはとても感謝しています。リプロダクティブ・ヘルスのニーズを満たす重要性、また、そのニーズを軽視するとどのような影響を及ぼすかということを、女性たちに説明しています」と語りました。

ハジャさんは、UNFPAが支援するクリニックで産科の担当をしています。そこでは、女性たちが安全な出産のための紹介制度や家族計画の情報、性感染症の治療、出産前ケア、基本的な心理社会的サポートを受けられます。難民として直面した過酷な貧困や困難な生活環境のため、現在も国内は混乱し人道危機状況にもかかわらず、最近の患者たちのほとんどはアフガニスタンに帰国してくる女性たちです。

2時間に1人のアフガニスタン女性が出産または妊娠合併症によって死亡しています。多くの場合、リプロダクティブ・ヘルスケアの欠如や訓練を受けた助産師の不足が原因です。

ゼロポイント・クリニックの支援は、UNFPAがまだ展開を広げている人道危機介入の一つにすぎません。2021年8月から12月までの非常に重要な時期に、UNFPAはリプロダクティブ・ヘルスと保護サービスを、全国25万人以上の人々に届けました。

別の患者に対応するために準備をしている間、ハジャさんは窓から隣国を隔てている壁を見つめます。心配そうな面持ちで彼女は、反対側にいる同僚のアフガニスタン女性たちのことを考えずにはいられないと語ります。「いつも彼らが元気であることを祈っています」ーー。

UNFPAによる、アフガニスタンでの人道支援に関しての第1四半期報告書は、こちらからダウンロードできます。

8月の状況報告書(PDF版)はこちら