ウクライナでの戦闘が激化する中、UNFPAは女性と少女への影響について警告します。
UNFPAはウクライナにおける緊張の高まりを強く懸念しています。この緊張がすぐに収まらなければ、人道的ニーズは劇的に増加するとみられます。
UNFPAは、ウクライナのパートナー団体と何十年にもわたって協力してきており、リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)と保護に関するサービスへのアクセスを、支援を届けるのが最も難しい人々に拡大してきました。私たちは、ウクライナ全土で支援を必要としている人々への救命プログラムを提供、拡大していきます。私たちの優先事項は、戦闘の影響を受けた女性と少女たちの健康、権利、そして尊厳を守ることです。これには、女性たちが安全に出産でき、暴力から守られる権利も含まれます。
私たちのスタッフは現地で、ジェンダーに基づく暴力の被害者への包括的な支援を含め、リプロダクティブ・ヘルスケアに不可欠な医薬品、物資、サービスを提供する準備ができています。
過去8年間、何百万人もの女性と少女がウクライナ東部の紛争の陰に身を潜めてきました。それは女性と少女の福祉に壊滅的な打撃を与え、さらには彼女たちを暴力や虐待にさらすものでした。女性と少女、そしてウクライナのすべての人々のために、平和が今、可及的速やかに求められています。
UNFPAは、国連事務総長の即時停戦の呼びかけを支持し、すべての関係者に対し、女性と少女を含むすべての人々の人権と尊厳を守るという国際的義務を尊重するよう求めます。 また、すべての関係者に対し、医療施設を含む重要なインフラへの攻撃を控えるよう要請するとともに、すべての人道支援機関が支援を必要としている人々にサービスを提供するためのアクセスを確保するよう求めます。
本文は当該記事を、駐日事務所にて翻訳・編集したものです。
関連情報
【NHK】ウクライナ 避難先地下で女性出産余儀なく UNFPA危機感示す
【BBC World】UNFPAウクライナ事務所長 ハイメイ・ナダルのインタビュー
【Sky News】UNFPA東欧・中央アジア地域事務所長 ジュリア・ヴァレーゼの報告
ウクライナ緊急支援寄付にご協力ください
ウクライナで活動を行っているUNFPAは現在、ロシアによる軍事侵攻と被害の拡大により、甚大な被害を受けた女性と少女たちの命と尊厳を守るための人道支援活動を拡大しています。そのための「ウクライナ緊急支援寄付」を立ち上げ、皆さまのあたたかいご支援、ご協力を呼びかけています。