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ロヒンギャ難民へのさらなる支援の緊急要請

プルミラ・パッテンとナタリア・カネムによる共同声明

 

この声明は、国連事務次長・紛争下の性的暴力担当国連事務総長特別代表プラミラ・パッテンと国連事務次長・国連人口基金(UNFPA) 事務局長ナタリア・カネムによるものです。

 

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ニューヨーク(米国)

 

先頃訪れたバングラデシュのコックスバザールにある難民キャンプの視察をもとに、私たちは、厳しい試練に直面している全てのロヒンギャ難民支援の強化を緊急にするよう、国際社会に呼びかけます。

 

70万人以上のロヒンギャ難民の多くが、予測されているモンスーンの影響で深刻な被害を受けると予想されています。洪水や土砂崩れによって更に状況が悪化すれば、生活を立て直すのがますます難しくなります。このような雨季による被害を軽減し、難民とホストコミュニティーどちらにも適したサービスを提供するために、医療施設やその他の施設を補強することが緊急に必要となります。

 

女性や少女たちの深刻な状況も報告されています。彼女たちはすでに、想像もできないほどの苦しみ、暴力と虐待にさらされていますが、現在、児童婚、人身取引、ジェンダーに基づく暴力に直面するリスクがますます高まっています。女性や少女たちの安全と健康と尊厳を守ることは、現在もこれからも最重要であり続けなければなりません。紛争下の性的暴力担当国連事務総長特別代表事務所とUNFPAは、紛争中および紛争後の性的暴力を直ちに終わらせることを強く訴えます。レイプやその他の性的暴力を経験した被害者は、身体的・精神的トラウマに苦しみ続けることになりますが、しばしば社会的な不名誉や望まない妊娠によってさらに深刻なトラウマを負うことになります。

 

UNFPAは現在のところ19棟の女性のためのセーフ・スペース、“Women Friendly Space”を設置し、ジェンダーに基づく暴力に対応しています。そこでは、被害者に対して心理社会的なサポートをするだけでなく、医療やその他のサービス機関への紹介も行っています。こうしたスペースは難民キャンプで“shanti khana(平和の家)”と呼ばれ、女性や少女たちが、自分の尊厳、希望、そして心の平穏を取り戻す場となっています。しかし、今ある場所だけでは、被害者の3分の1のニーズさえも満たすことができません。女性や子どもたちの健康のため、そして妊婦が安全に出産できるようにするためには、さらなる支援が必要です。医療機関で出産できるのは、全体のごくわずかでしかありません。

 

国際社会は、ロヒンギャ難民の深刻なニーズをこのまま放置していてはいけません。難民と、その影響を受けているホストコミュニティーどちらに対しても、食料、仮設住宅(シェルター)、その他の不可欠な支援を提供するためには、より多くの資金が必要です。ロヒンギャの人道危機に対する合同支援計画が今年の初めにジュネーブ(スイス)で発表され、130万人の人々に救命支援を提供するためには、9億5,100万米ドルが必要であるとされました。バングラデシュの人々および同政府、そして国際社会の支援によって、救命支援を100万人以上に届けることができました。しかし現時点では、合同支援計画で必要とする資金のうち18%しか集まっていません。UNFPAがロヒンギャの女性と少女たちの健康、衛生、保護のニーズを満たす緊急対応を遂行するためには2018年の年末までにさらに370万米ドルの資金を必要としています。

 

先日、国連難民高等弁務官(UNHCR)、国連開発計画(UNDP)およびミャンマー政府の間で、覚書が署名されたことを喜ばしく思います。これは、ロヒンギャ難民が自発的に、安全に尊厳をもって、持続可能な形でバングラデシュから本国に帰還できるようになり、そしてラカイン州に暮らす全てのコミュニティーの生活が改善し、困難から回復する力をつけるための条件を整える、重要な第一歩だからです。

 

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For media inquiries, please contact:

Omar Gharzeddine, UNFPA, New York, Tel: +1 212 297-5028, gharzeddine@unfpa.org; or

Géraldine Boezio, Office of the Special Representative on Sexual Violence in Conflict,

New York. Tel: +1 917 367-3306, geraldine.boezio@un.org