来たる5月28-30日、横浜においてTICAD IV(第4回アフリカ開発会議)が開催されます。"Tokyo International Conference on African Development"の頭文字をとったTICADは、日本が国連開発計画、国連本部アフリカ特別調整室、および世界銀行とともに開催する、アフリカの開発をテーマとした国際会議です。第1回目のTICAD は1993年に開催され、以後5年毎に行われてきました。これまでの3回はいずれも東京で開催されており、東京以外の都市での開催は今回が初めてとなります。会議には、国連人口基金事務局長のトラヤ・A・オベイドも出席します。
TICAD IVでは I.成長の加速化 II.「人間の安全保障」の確立 III.環境・気候変動問題への対処 という3つの大きな柱が設定され、このI~IIIはさらにいくつかの分野に分かれます。国際諸機関は、その分野ごとにクラスター・グループを設けて日本政府への提言をまとめており、国連人口基金はII.「人間の安全保障」の確立 に含まれる保健クラスターの取りまとめ役を、ユニセフ(UNICEF)とともに担当しています。
この保健クラスターで、国連人口基金は、2006年9月のAU(アフリカ連合)の保健大臣会合で採択された「マプト行動計画」でも言及されている「ヘルスケアシステムの強化」「母子保健の向上」「保健医療従事者の訓練」といった項目を提言をしています。これらが、TICADの最終成果文書の1つである「行動計画」に盛り込まれることが期待されます。
TICADは一般公開されない国際会議ですので、関係者以外の参加はむずかしいイベントです。ですが、国連人口基金が関わる、関連イベントにはみなさんにもご参加いただけます(下記「関連イベント」参照)。また会議期間中はおそらく、ニュースや新聞などで連日にわたって会議の模様が報道されるでしょう。TICAD IVをきっかけに、アフリカの開発、そしてアフリカの保健の現状について、みなさんといっしょに考えることができればと思っています。
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