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日本政府の支援を受けて、UNFPAは本格的な軍事侵攻によって大きな被害を受けたウクライナの医療制度を支援し、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス(SRH)関連物資の安全保障を強化します。これにより、女性と少女のSRHサービスへのアクセスが向上し、人道的緊急事態に効果的に対応できる医療制度が強化されます。

また、医薬品やその他の必需品などのSRH関連物資が、100以上の医療施設と30のSRHモバイルヘルスユニット(移動式医療ユニット)に配布されます。この取り組みにより、132の産婦人科手術室を支援し、誰もが匿名で、24時間無料でジェンダーに基づく暴力に対する緊急支援を受けることができます。これらのサービス提供拠点は、既存の医療施設内に設置され、レイプの臨床管理を含む専門的なSRHサービスを提供しています。

松田邦紀 駐ウクライナ日本大使は、「日本政府は、全面侵攻による人道支援の緊急対応の必要性を認識し、UNFPAウクライナ事務所を通じて支援を行うことを表明します。日本の人道支援は、27万人以上のウクライナの女性と少女に届けられます」と述べました。

UNFPA ウクライナ事務所代表のマッシモ・ディアナは「誰もが質の高い医療にアクセスできるようにすることが重要です。だからこそ、UNFPA の性と生殖に関する保健サービスはウクライナの 23 地域で活動し、最も必要とする人々に専門的な医療支援を日々提供しています。この支援で、さらに多くの人々が性と生殖に関する医療サービスに直接アクセスできるようになり、国の医療制度の強化に貢献するでしょう」と述べました。

UNFPAのウクライナおよび駐日事務所、日本政府の協力と連携を通じて、ウクライナの女性と少女に必要不可欠なSRHサービスへのアクセスが改善されると同時に、国の保健医療制度も多大な支援を享受することになります。

 

                 (2024年2月6日 キーウ)