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TICAD

アフリカ開発会議

UNFPAとTICAD ―国連人口基金のアフリカでの取り組み

第7回アフリカ開発会議(TICAD7)

第6回アフリカ開発会議(TICAD6)

 

アフリカ開発会議(TICAD)

TICADとは,Tokyo International Conference on African Development(アフリカ開発会議)の略であり,アフリカの開発をテーマとする国際会議です。1993年以降,日本政府が主導し,国連国連開発計画(UNDP)アフリカ連合委員会(AUC)及び世界銀行と共同で開催しています。
詳しくは、外務省ウェブサイト内TICADページをご覧ください。

 

UNFPAとTICAD ―国連人口基金のアフリカでの取り組み

 

アフリカにおける補正予算事業(2017年度、2018年度)

国連人口基金は日本政府とも協力し、アフリカで様々な活動を行っています。以下は、日本政府の2017年度と2018年度補正予算から支援をいただいて、アフリカで行っている活動です。

 

(2018年度)

 

1.コンゴ民主共和国:難民・ホストコミュニティの住民間の性と性差に関する暴力(SGBV)の予防および対策支援、質の高い性と生殖に関する健康サービスのアクセス改善

2.チャド:暴力的過激主義の影響をうけた女性・若者のエンパワメント及びコミュニティレジリエンスの発展

3.マダガスカル:南部マダガスカル女性と子供を対象にしたリプロダクティブヘルス案件

4.南スーダン:緊急リプロダクティブ・ヘルスサービスおよび助産婦訓練の提供

5.エチオピア:干ばつ及び紛争の影響をうけた地域でのリプロダクティブヘルス及び性差に基づく暴力被害者支援

6.ヨルダン:シリア難民女性、少女、少年及び男性に対するリプロダクティブ・ヘルス・サービスの提供

7.イラク:イラクにおける国内避難民、帰還民、難民女性に対するリプロダクティブヘルス及び性暴力に対応する統合された緊急サービスの提供

8.シリア:シリアを担う次世代のための能力構築支援

9.シリア:「マイ・スクール、マイ・コミュニティ」プロジェクト

10.イエメン:女性の能力強化及び生計向上を通じた危機影響下にある脆弱な人々のレジリエンス強化・第三フェーズ

11.イエメン:イエメンの最弱な女性、女児に対するジェンダーに基づく暴力に関する統合支援及びリプロダクティブヘルス支援の提供

12.ガボン:オゴウエ州における望まない妊娠の予防

 

 

(2017年度)

 

1.ケニア:カクマとカロベイエイ地域の南スーダン難民に対する包括的な性と生殖に関する健康サービスとジェンダーに基づく暴力への対応の供給の強化

2.コンゴ民主共和国:コンゴ民主共和国の難民・国内避難民・受入住民に対する質の高い性と生殖に関する健康サービスへのアクセス向上とジェンダーに基づく暴力に対する予防と対応。資料1はこちら。資料2はこちら

3.ルワンダ:レジリエンスの構築、人間の安全保障に向けての性と生殖に関する健康ケア・生活機会の提供を通じたブルンジの女性・思春期の若者の難民のエンパワーメント支援

4.南スーダン:南スーダンの紛争による女性と少女の被害者に対する生殖に関する健康とジェンダーに基づく暴力サービスへの総合的な提供

5.リビア:リビアの内戦による被害を受けたコミュニティにおける国内避難民・難民の女性・少女の支援と保護

6.コンゴ民、エチオピア、スーダン:アフリカの長期的紛争下にある3カ国におけるジェンダーに基づく暴力のリスク緩和と対応強化

 

日本とUNFPAのアフリカでの協力 ―パンフレット

また、国連人口基金はTICADに関連する以下のようなパンフレットを作成し、アフリカでの活動をご紹介しています。

1)「日本とUNFPAのアフリカでの協力―リプロダクティブ・ヘルスと妊産婦、新生児、子どもの健康改善に向けた連携」

https://tokyo.unfpa.org/sites/default/files/styles/pub_style_list/public/pub-cover-image/page%201.JPG?itok=G3ozJl2r

TICAD VIを機に作成したこの冊子は、UNFPAが日本政府の資金援助により、2016年までにアフリカで実施した活動を紹介しています。ダウンロードページはこちら

 

2)「日本とUNFPA のアフリカにおける協力―大きな変化を与えた事例のご紹介」

https://tokyo.unfpa.org/sites/default/files/styles/pub_style_list/public/pub-cover-image/page%201_0.JPG?itok=Im8BCjY-

UNFPAが2016年までにアフリカで行った活動の中でも、妊産婦と新生児の健康改善や若者の権利保障において、特に大きな成果を生んだものを取り上げています。ダウンロードページはこちら

 

 


 

 

第7回アフリカ開発会議(TICAD7)

TICAD7は2019年8月28日~30日に横浜で開催されました。

【TICAD公式サイドイベント】

アフリカにおけるジェンダーに基づく暴力をゼロに!~ともに、実現へ~

日時:8月28日(水)13:00~14:30 

場所:パシフィコ横浜 展示ホールB06

主催: 開発のためのアフリカ・ファーストレディー協会、アフリカ連合

国連人口基金国際人口開発会議の行動計画の実現に向けて、ジェンダーに基づく暴力(GBV)の撲滅に対するコミットメントを表明する。マダガスカル、ケニア、ナミビア、コンゴ民(予定)のファーストレディーが団結。

 

女性の健康と権利が最優先~アフリカにおけるUHC達成に向けて~

日時:8月29日(木)10:30~12:00 

場所:パシフィコ横浜 展示ホールB05

主催:国際家族計画連盟(IPPF)、国際協力NGOジョイセフ(JOICFP)、国連人口基金

国連・国際機関、NGO等アフリカ・日本の指導者が、アフリカにおけるUHC達成にむけ、性と生殖に関する健康と権利(SRHR)推進のための課題と対策を議論し、2019年11月のICPD25ナイロビ・サミットへの提案につなげる。

 

残された課題:アフリカにおけるICPD~カイロからナイロビへ~

日時:8月29日(木)15:30~17:00 

場所:パシフィコ横浜 展示ホールB03

主催:ケニア共和国政府、国連人口基金

アフリカ各国のリーダーが国際人口開発会議(ICPD)の残された課題と先進事例を共有します。ICPD25ナイロビ・サミットに向けてケニア共和国大統領、国連人口基金事務局長、アフリカ大陸でのICPD推進者が登壇します。

 

 


 

第6回アフリカ開発会議(TICAD6)
※ 下記情報は、2016年8月当時のものです。

 

第6回アフリカ開発会議 (TICAD VI)、2016年8月27~28日に、ナイロビ(ケニア)にて開催されました。アフリカ53か国,開発パートナー諸国及びアジア諸国,国際機関及び地域機関の代表並びに民間セクターやNGO等市民社会の代表等,約11,000名以上が参加し、国連人口基金からも事務局次長ナタリア・カネム(2016年当時)、東京事務所長 佐崎淳子(2016年当時)が参加しました。

 

ナイロビ宣言と実施計画

この会議では、以下3つの優先分野を盛り込んだ「ナイロビ宣言」を採択しました。
1.「経済の多角化・産業化を通じた経済構造改革の促進」
2.「質の高い生活のための強靱な保健システム促進」
3.「繁栄の共有のための社会安定化促進」

 

また「ナイロビ宣言」と同時に採択された「ナイロビ実施計画」の中では、「保健システム」に関し、以下の具体策が含まれています。

 

・保健政策及びガバナンスにおいてジェンダー公平リーダーシップを確保する。(1.4)
・2030年までに公衆衛生危機としてのエイズを優先的に終結させる一部として、人権に基づくジェンダー革新的なアプローチを通じて、少女や若い女性及び対策の鍵となりかつ脆弱なコミュニティーの間のHIV感染を予防・管理するための努力を支援する。(1.17)

・パートナー国や国際プラットフォームと連携し、医療従事者の能力構築、女性及び女児の保健リテラシーの強化、家族計画へのアクセス改善、母子健康手帳等の使用促進を通じ、生殖の健康、妊産婦、新生児、子ども、若者の健康に関する一連の包括的なケアを促進する。(3.6)

 

国連人口基金主催サイドイベントの開催

国連人口基金は、TICAD VI開催に先立ち、2016年8月26日に、下記の要領で「TICAD VI 参加日本企業および国連人口基金との朝食会」と「妊産婦の健康に関するサイドイベント」を実施しました。

 

1)TICAD VI 参加日本企業および国連人口基金との朝食会

日本政府外務省、日本貿易振興機構 (JETRO)、国際協力機構(JICA)、ケニア共和国政府の後援のもと、アフリカへの事業展開を計画している日本企業と国連人口基金との協働パートナーシップ構築への可能性について意見交換がなされました。朝食会は、日本企業15社から23人の方々、さらに外務省国際保健政策室長 日下英司氏、JICA人間開発部次長 瀧澤郁雄氏、アフリカの民間セクターの方々、合わせて約60名以上にご参加いただく有意義なものとなりました。

 

日時: 2016年8月26日(金) 午前7:30~9:00

場所:フェアビューホテル Pango Restaurant

主催:国連人口基金(UNFPA)

後援:外務省、JETRO、JICA、ケニア共和国政府

参加者:

- 日下英司氏(外務省国際保健政策室長)

- 瀧澤郁雄氏 (JICA人間開発部次長)

- Dr. Natalia Kanem (Deputy Executive Director, UNFPA)

- Ms. Gina Din (Founder and Executive Chair of the Gina Din Group, Honorary Ambassador to Kenya)

- Mr. Bob Collymore (CEO, Safaricom)

- 日本企業

味の素株式会社、株式会社AfricaScan、Maki & Mpho、株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所、明和工業株式会社、関西ペイント株式会社、サラヤ株式会社、株式会社島津製作所、テルモ株式会社、株式会社トイファクトリーインターナショナル、双葉インターナショナル株式会社、富士フィルム株式会社、株式会社堀場製作所、ロート製薬株式会社、公益財団法人沖縄県産業振興公社

 

2)妊産婦の健康に関するサイドイベント

日本政府外務省、国際協力機構(JICA)、ケニア共和国政府の後援のもと、外務省国際保健政策室長 日下英司氏、JICA人間開発部長 戸田隆夫氏、国連人口基金事務局次長ナタリア・カネム、およびその他国連機関やアフリカ各国の政策立案者等の登壇者を迎え、妊産婦および新生児の健康を焦点に、基調講演やパネルディスカッションが行われました。

TICAD VIに参加していたアフリカ諸国の方々をはじめ、国連機関職員、外務省職員、日系企業関係者等合わせて約100人以上の方にご参加いただき、アフリカにおける妊産婦死亡の削減に関する経験や進歩の情報を共有する素晴らしい機会となりました。

 

日時: 2016年8月26日(金) 午前10:00~12:00

場所:ヒルトン・ナイロビ・ホテル

主催:国連人口基金(UNFPA) 

後援:外務省、JICA、ケニア共和国政府

参加者:

- 日下英司氏(外務省国際保健政策室長)

- 戸田隆夫氏(国際協力機構(JICA)人間開発部長)

- Dr. Stephen Macharia Kamau (on behalf of the Minister of Health of Kenya)

- H.E. Dr. Tedros Adhanon (Minister of Foreign Affairs of Ethiopia)

- Hon. Dr. Aceng Jane Ruth (Minister of Health Uganda)

- Dr. Mustapha Kaloko (African Union Commission Department of Social Affairs)

- Hon. Dr. Olanrewaju Tejuoso (Chairman of the Nigerian Senate Committee on Health)

 

母子保健に関するセミナーへの参加

事務局次長ナタリア・カネムは、安倍昭恵首相夫人が、TICAD VI配偶者プログラムの一環として、マーガレット・ケニヤッタ・ケニア大統領夫人と共に開催した、母子保健に関するセミナーに参加し、アフリカにおける母子の健康に関するプロジェクトへの投資の重要性を訴えました。