ジェンダー不平等に根ざした女性器切除(FGM)は、世界中の女性や少女が自らの権利を行使し、潜在能力を発揮する機会を制限しています。30年前に比べ、今日この有害な慣習を受ける少女の数は3分の1減少している一方で、まだすべきことはたくさんあります。男性や少年の声は、変化を呼びかける大きな力になります。
FGMは、医学的理由なく女性器を切除したり傷つけたりするもので、重度の感染症、慢性的な痛み、抑うつ、不妊、死亡などの健康上の合併症を引き起こす可能性があります。国際的に人権侵害と認識され、その起源は不明ですが、時代を超えて多くの社会で行われてきました。確かに、ここ数十年は減少していますが、2030年までに根絶するという世界目標を達成するためには、その速度を10倍速める必要があります。
課題として、31の優先国でこの目標を達成するためには24億米ドルが必要ですが、予算は2億7500万米ドルに留まっており、約21億米ドルが不足しています。さらに、病気、気候変動、武力衝突などの人道危機が、現在の進行を後退させる可能性があります。
2030年までにSDGsを達成するために提唱された「行動の10年(Decade of Action)」の残り8年間で、男性や少年とのパートナーシップにより、この慣習を根絶させ、深く根付いた社会・ジェンダー規範を変革させ、少女や女性が健康、教育、収入、平等といった面で、権利と潜在能力を発揮するために重要な役割を果たすことができるのです。その目標を達成するための今年のテーマは「FGMをなくすため、社会・ジェンダー規範を変革するための男性や少年とのパートナーシップ」です。
男性や少年の積極的な関与を促進することで、国際社会はこの慣習の撤廃を加速させ、女性や少女の声を高めることができます。このような取り組みにより、すでに宗教的・伝統的指導者、医療従事者、法執行機関、市民社会メンバー、草の根団体などの男性の協力者が急速に増え、女性や少女の保護のために顕著な成果をあげています。
男性や少年とのパートナーシップは、2030年までにFGMをなくすために、世界的に大きな影響を与えることができます。オンライン上でのこの活動に参加し、ソーシャルメディアで #MenEndFGM をシェアしましょう!
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