世界人口白書2020

自分の意に反して:女性や少女を傷つけ平等を奪う有害な慣習に立ち向かう

ページ数: 160

発行日: 2020

著者: UNFPA

国連人口基金(UNFPA)「世界人口白書2020」発表

自分の意に反して:女性や少女を傷つけ平等を奪う有害な慣習に立ち向かう

2020年6月30日、UNFPAは「世界人口白書2020」を世界同時発表しましたので、お知らせいたします。

 

<目次>

世界人口白書とは

世界人口・日本人口(2020年)

世界人口白書2020発表に関するプレスリリース

世界人口白書2020発表に寄せた事務局長の声明文

世界人口白書2020のメッセージ

有害な慣習に関するテーマ別動画

有害な慣習に関するデータ

発表記念オンラインイベント

関連資料・リンク

メディア記事

問い合わせ先

 

【世界人口白書とは】

・「世界人口白書」は、UNFPAが1978年から毎年発表している報告書で、世界の人口問題の進捗や潮流についてまとめるとともに、毎年テーマを選んで特定の問題を取り上げています。過去の「世界人口白書」の一覧はこちら

・ 世界人口白書2020では、「有害な慣習」をテーマにしています。男児選好、児童婚、女性性器切除などの有害な慣習の発生状況や要因と、これらを撲滅するための取り組みについてまとめています。

 

【世界人口・日本人口(2020年)】

世界人口白書2020によると、

 2020年の世界人口:77億9500万人で、昨年に比べ8000万人増加

 2020年の日本人口:1億2650万人で世界第11位(2019年は1億2690万人で同じく世界第11位)。2019年に比べ40万人減少し、2015年以降毎年平均で0.2%ずつ減少

 

【世界人口白書2020発表に関するプレスリリース(一部抜粋)】

性と生殖に関する健康分野で活動する国連人口基金(UNFPA)が本日発表した「世界人口白書2020」によると、毎年、何百万人もの少女が、身体的・精神的に有害な慣習の被害を受けており、また少女の家族や友人、コミュニティはそのことを十分承知し同意もしている。

 

白書によると、ブレスト・アイロニング(胸の成長を妨げて性的被害から守るため、熱した石やハンマーを少女の胸に押し当てること)から処女検査(処女膜が無傷かどうか確かめること)に至るまで、少なくとも19の有害な慣習が人権侵害とみなされており、その中でも最も蔓延している女性性器切除(Female Genital Mutilation:FGM)、児童婚、そして出産時の男児選好の3つに焦点を当てている。

 

「少女に対する有害な慣習は、深刻で長期に渡るトラウマを引き起こし、少女の可能性を最大限に発揮する権利を奪ってしまいます」とUNFPA事務局長ナタリア・カネムは述べている。

 

今年1年間で、およそ410万人もの少女がFGMの危険にさらされている。現時点でも18歳未満の33,000人もの少女が、大きく歳の離れた男性との結婚を強制されている。また、いくつかの国では、娘よりも息子を極端に好む男児選好により、出産時の偏った性選択や極端なネグレクトによる育児放棄につながり、その結果1億4,000万人もの少女が「消失」している。

プレスリリース全文はこちら

 

【世界人口白書2020発表に寄せた事務局長の声明文】

UNFPA事務局長ナタリア・カネムは、世界人口白書2020の発表に際し、声明文を発表しました。

 

【世界人口白書2020のメッセージ】

UNFPAは、世界人口白書2020発表に伴うメッセージ(日本語版/英語版)の中で、女性と少女のために真の変化と結果をもたらす「尊重・保護・実行」の3つのキーワードの重要性を訴えています。女性や少女の健康、教育、人間としての可能性を守るために、UNFPAは2030年までに有害な慣習をゼロにする目標を掲げ、活動しています。

 

【有害な慣習に関するテーマ別動画】

有害な慣習に関する3つのテーマ別動画(日本語字幕)を作成しました。

●児童婚

 

●女性性器切除

 

●男児選好

 

【有害な慣習に関するデータ】

  •   世界人口の80%を占める国々で行われた調査では、10人中9人が女性に対し何らかの偏見を持つことが判明。
  •   今日、およそ2億人の少女や女性が何らかの女性性器切除を経験。
  •   世界で推計5,200万人の女性や少女が医師または看護師、助産師によるFGMを経験。
  •   FGMを経験した女性と少女の半数は、この慣習はなくすべきだと考えている。
  •   世界では約5人に1人の子どもが結婚している。
  •   2000年から2005年の間に、米国では20万人以上の子どもが結婚した。
  •   児童婚が蔓延している12か国では、2017年から2030年の間で630億ドルの人的資本の損失が見込まれている。

有害な慣習に関するデータの詳細はこちら:日本語版/英語

COVID-19による有害な慣習への影響に関するデータはこちら

 

【発表記念オンラインイベント】

①UNFPAアジア太平洋地域事務所は、「世界人口白書2020」のテーマに合わせて計3回のオンラインイベントを開催しました。

<第1回:児童婚>

・6月30日(火) 日本時間 午後5時〜(使用言語:英語)

・イベント名:「SWOP Report overview and Too Young to Wed: Ending child marriage in Asia and the Pacific.」

→本イベントは終了しました。こちらから録画をご覧いただけます。

 

第2回:男児選好>

・7月7日(火) 日本時間 午後12時〜(使用言語:英語)

・イベント名:「No More Missing Girls and Women: Addressing the scourge of son preference and gender-biased sex selection

→本イベントは終了しました。こちらから録画をご覧いただけます

 

<第3回:若者の将来のために>

・7月14日(火) 日本時間 午後5時〜(使用言語:英語)

・イベント名:「The World We Want: Young people take on harmful practices to carve out a better future」

→本イベントは終了しました。こちらから録画をご覧いただけます

 

②UNFPAは「世界人口白書2020」の発表イベントをオンラインで開催しました。

<日時>6月30日(火)午後11時-12時半 

<スピーカー>

●基調講演:UNFPA事務局長ナタリア・カネム

●パネルディスカッション

・Professor Geeta Nargund(Lead Consultant for Reproductive Medicine at St George’s Hospital, London)

・Dr. Faith Mwangi-Powell(CEO Girls Not Brides)

・Professor Maya Unnithan(Director of the Sussex Centre for Cultures of Reproduction, Technologies & Health)

・Grethe Petersen(CEO Orchid Project)

 

【関連資料・リンク】

How Changing Social Norms is Crucial in Achieving Gender Equality:世界人口白書2020の補足資料として併せてご覧ください。

・現在、世界人口白書2020の日本語抜粋版を作成中です。完成後、本ページに掲載予定です。

 

【メディア記事】

共同通信、朝日新聞(①6月30日②7月1日)、日本経済新聞ロイター「世界人口白書2020」を記事として取り上げていただきました。

●7月13日(15日再放送)のNHK World Newsline InDepthで、「世界人口白書2020」を紹介していただきました。道傳愛子キャスターが、ノーベル平和賞受賞者のデニ・ムクウェゲ医師のインタビューを交えながら、新型コロナウィルス感染症が拡大するアフリカにおける女性や少女への影響について、解説しています。その中で、女性や少女に対する有害な慣習をまとめた「世界人口白書2020」が紹介されました。こちらよりアーカイブ視聴が可能です (1か月程度有効)。

 

【問い合わせ先】

●白書に関する問い合わせ

・Richard Kollodge: kollodge@unfpa.org

●メディアやインタビューに関する問い合わせ

・Malene Arboe-Rasmussen (コペンハーゲン): +45 6166 1291; arboe-rasmussen@unfpa.org

・Eddie Wright (ニューヨーク): +1 917 831 2074; ewright@unfpa.org