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危機においても生殖に関する健康と権利は守られるべき

すべての女性に、子どもを産むかどうか、そしていつ妊娠するかを決め、安全に出産し、ジェンダーに基づく暴力から守られる権利があります。それにもかかわらず、戦争や紛争、自然災害などによって、毎日計り知れない数の女性や少女が、これらの権利を享受できないでいます。

保健制度や法の原則は、紛争などで社会が不安定になると、崩壊してしまいます。そのような状況下では、出産適齢期の女性は望まない妊娠に直面し、医師・助産師の立ち会いなしで出産し、その結果、障害や死亡のリスクにさらされる可能性が高まります。また女性や少女は、レイプや性的搾取の危険にますますさらされることになります。

人道支援においては、女性や少女特有のニーズや脆弱性を決しておろそかにしてはなりません。危機において性と生殖に関する健康サービスにアクセスできるか否か、例えば緊急産科ケアや緊急時に24時間対応可能な紹介システムがあるかどうかによって、女性の生死が左右されるのです。

UNFPA (国連人口基金)は、多くの女性と少女たちの命を救うために性と生殖に関するサービスを提供しています。また現在、危機的状況下にある56カ国において、ジェンダーに基づく暴力への対応やその予防に努めています。

しかし、課題は山積しています。UNFPAの力だけでは、高まり続けるサービスの需要に対応することはできません。難民であれ、国内避難民であれ、全ての女性たちが、望まない妊娠を防ぎ、安全に出産できて、暴力のない自由な人生を保障されるためには、関係するすべての団体や個人による包括的な協力が不可欠なのです。