2月6日『国際女性性器切除(FGM)根絶の日』に寄せて 2030年までに女性性器切除の根絶を

6 2月 2016
「国際女性性器切除(FGM)根絶の日」を記念して2月8日にニューヨークで開催されたイベントにおいて、マリ共和国出身の歌手インナ・モジャさんが歌を披露しました。 ©UN Photo/ Manuel Elias

 「国際女性性器切除(FGM) 根絶の日」に際して、国連人口基金事務局長ババトゥンデ・オショティメインとユニセフ事務局長アンソニー・レークは以下の共同メッセージを発表しました。

 「女性性器切除(Female Genital Mutilation、FGM)は、少女の健康を危険にさらし、権利を奪い、彼女たちが自分の持つ能力を最大限に発揮することを妨げる、命を脅かす暴力的な慣習です。

 FGMは、世界中で広範囲に渡って行われている慣習です。特に最も広く普及しているアフリカ、中東地域のみならず、アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、南北アメリカのコミュニティーにも影響を及ぼしている世界的な問題です。そして、危険にさらされている少女と女性の数は、現在の人口動態の傾向が続く限り増え続け、これまでの努力によって得られた成果を台無しにしてしまいます。

 FGMは、差別です。それは、人類の発展と進歩を阻害する負の連鎖を生み出し、女性や少女への差別を反映し、また強化する慣習でもあります。

 FGMは、根絶させなければなりません。昨年9月に行われた国連持続可能な開発サミットでは、193カ国が満場一致で2030年までに女性性器切除を根絶するという新しい目標に合意しました。FGMが世界的な課題であることが認識されたことは、画期的な出来事です。

 しかし、このように認められたことは重要ではあるものの、十分とは言えません。全ての少女のしあわせウェルビーイングと尊厳を守るために、私たちは国際社会の一員としてFGMを根絶する責任があるのです。

 そのためには、この慣習の全容を把握するためのデータ収集方法を改善してより詳しい情報を入手し、さらなる活動を実行しなければなりません。もっと多くのコミュニティーと家族に対し、FGMをやめるよう働きかける必要があります。伝統的な医術者を含めもっと多くの医療関係者と協働し、FGMを施したり協力するのをやめるよう説得しなければなりません。この有害な慣習の被害に遭ったもっと多くの女性や少女たちを支え、恐ろしいトラウマから回復させるための支援も必要です。そして、私たちは、世界中の少女たちが声をあげられるよう後押しをし、FGMの根絶を訴えていかなくてはなりません。

 全ての人がこの呼びかけに賛同し、私たちが今つくり上げようとしている未来-2030年までに、すべての少女が、尊厳や人権や公平性を守られて成長できるようになる、そうした未来に、FGMは存在しないはずです。