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インドネシアで、3ヶ月の間に2回目となる強い地震への対応として、国連人口基金(UNFPA)は避難民、特に妊産婦のリプロダクティブヘルスと衛生状態を維持するための物資を送った。

3月28日の地震で、インフラが深刻なダメージを受けたニアス島やSimeule諸島では、何百人もの死者が出ており、少なくとも2000人が家を失ない、精神的外傷を受けた。

国連人口基金スタッフは12月26日に起きた地震と津波の後、すでにその地域で被災者の救援活動にあたっていたので、今回の地震にも素早く対応を行った。

スマトラ北部で後方支援に当たっている国連人口基金アチェ州オペレーションディレクター、Philip Stokoeによると、医師団が迅速なニーズ・アセスメントを行うためにニアス島に派遣されている。被災者は水や生理用品、食糧、医療物資を必要としている。

3月30日に、国連人口基金は1,400人分の女性のための衛生用キットと安全な自宅分娩用150キットを含む、トラック2台分の医療器具と衛生用品をニアス島に送った。

ムーラボ事務所を担当する国連人口基金のプログラム・コーディネーターで、現在ニアス島に入っているJyoti Ready 博士の報告では「様々な医療機関が医療スタッフをニアス島に送っている。島内唯一の病院が深刻な被害を受けてしまっているので、早急に緊急医療ケア・チームが編成されるであろう。」と話している。

武力抗争や自然災害への対応として、国連人口基金は、女性やユース(若者)にとって特に必要なニーズが、短期・中期的な人道支援策の立案・実施に取り入れられるように働きかけを行っている。12月26日の津波による被害を受けた国においては、安全な分娩、女性や女児に対する暴力の排除、そして、心理社会的カウンセリングを含む、リプロダクティブ・ヘルスニーズがその最重要事項となっている。