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「現場*トーク・シリーズ」第2回 加藤伊織

30 8月 2018

第2回目は、関西学院大学と共同で開催し、バングラデシュ事務所代表代行として、世界最大の人道危機と言われる2017年からのロヒンギャ難民大量流入への国連とNGOの共同対応計画の一環としてUNFPAによる緊急支援を現場で牽引した加藤伊織が「ロヒンギャ危機対応の最前線~女性の命・尊厳を守る~」と題して話しました。 世界最大の難民キャンプとなったバングラデシュのコックスバザールでは、昨年8月以降さらに70万人以上が流入し、現在約92万人のロヒンギャ難民が、険しい地形に密集した脆弱な仮設シェルターでの生活を余儀なくされています。そのうちのほとんどが、ミャンマーにもバングラデシュにも国籍が認められていません。「こうした危機や自然災害のさなかでも、女性の妊娠や出産は止まらない」「残念ながら性暴力は災害・危機時にむしろ増加する」と話す加藤は、このロヒンギャ難民危機も例外ではないと指摘しました。そこで、UNFPAは「性と生殖に関する健康と権利」の拡充と「ジェンダーに基づく性暴力」の被害者支援と防止という2つを活動の大きな柱として、この1年で100人の助産師の派遣により安全な出産のための24時間態勢を確保したり、女性のための安全な空間として初の「Women Friendly Space」を20カ所設置したほか、女性・女児にDignity Kits(尊厳回復キット)を11万4千個以上も配布しました。UNFPAはまた、コックスバザールで母子保健や性暴力対策に尽力している諸機関の援助協調も主導しています。加藤は、UNFPAバングラデシュ事務所のコックスバザールでの危機対応に3億円以上を資金援助している日本政府・納税者への感謝を強調するとともに、ロヒンギャ難民やバングラデシュ地元民、特に女性・女児の命と尊厳を守り希望を与え続けていくため、さらに息の長い支援を呼びかけました。さらに、司会を務めていただいた関西学院大学の村田俊一教授や東京事務所長の佐藤、参加者からの質問に対し、踏み込んだ話も語られました。イベントには大変多くの皆様にご参加していただき、多くの質問やコメントが寄せられました。 関西学院大学では、KG Genderシリーズ第2弾「日本が取り残されないために~世界に通用するリーダーシップを求めて~」が11月3日に開催されることになっており、所長の佐藤も登壇する予定です。ぜひご参加ください。