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本書は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が妊娠・出産に与えた影響についてまとめた報告書です。2020年からの短期的な出生率の低下や、人々の性と生殖に関する健康への影響など、COVID-19による負の影響について分析しています。

人類は過去の歴史の中で、一時的に大きな出生率の低下を何度か経験してきましたが、その度に乗り越え、出生率は回復し、世界人口は増加してきました。報告書では、コロナ禍における世界各国・地域の妊娠・出産に関するデータを分析した結果、急激な出生率の低下が指摘されています。

開発途上国の中には、医療機関へのアクセスが困難になったため、周産期医療の受診や施設内分娩が明らかに減少しています。また、感染リスクの懸念からコロナ禍の妊娠を避けるために、コロナ禍が収束した後に妊娠・出産が集中し、ベビーブームによる急激な人口増加も懸念されています。

このような現状に対し、UNFPAは全ての人が性と生殖に関する健康サービスを享受できるよう取り組んでいます。

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