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2月2日 国際ゾンタ26 大阪 「児童婚をZEROに」

2月2日 国際ゾンタ26 大阪
「児童婚をZEROに」

 

2月2日、所長の佐藤摩利子が、大阪Iゾンタクラブにて、
「児童婚をZEROに」という題で講演を行い、児童婚の現状について、紹介しました。

 

 

「5人に1人」

世界では10代や10歳にも満たない少女が
親子ほど歳の離れた男性と結婚させられることがあります。

 

世界で子ども時代(18歳以下)に結婚する少女の人数は
年間1,200万人、「5人に1人」と言わます。

特に、途上国においては、「3人に1人」が18歳以下で結婚すると言われています。
現在、世界には18歳までに結婚した少女や女性が、約6億5000万人存在します。

これら児童婚の多くは、本人の意志によるものではありません。

結婚相手やその家族から経済的援助を得るために家族から結婚を強制されるのです。
結婚やその後の妊娠によって、通っていた学校を辞める女の子も後を絶ちません。
児童婚は、中等教育の退学理由の3分の1を占めます。

 

また出産によるリスクも計り知れません。
15歳未満の女の子が出産時に死亡するリスクは、20代の女性の5倍と言われています。

こうして、彼女たちは、就学、就労の機会を奪われ、
自立の可能性も狭められてしまうだけでなく、生命の危機にも晒されるのです。

 

「国連人口基金の取り組み」
国連人口基金は、ゾンタクラブの支援の下、ユニセフと共同で、
「児童婚の風習が顕著な12ヵ国において、児童婚を終わらせるように働きかける」
プログラムを行っています。

 

例えば、ネパールでは、児童婚のリスクがある9600人の少女を対象に
社会的スキルおよび金銭を得るためのスキルを向上するプログラムを実施しました。

 

また数年の取り組みの結果、現在、プログラムの対象、
12か国中9ヵ国では、児童婚を終わらせるための国家戦略が策定されました。

 


▼ ゾンタクラブとは:
ゾンタクラブ、1919年 アメリカ合衆国ニューヨーク州バッファローで創設された
女性の地位向上のために共に働く事業経営者や専門職の人々による国際的な奉仕団体です。

 

1928年にシカゴに本部が移され、
現在、世界66ヶ国、1,200以上のクラブが活動しています。
日本にはそのうち48クラブがあり、約1,000名の会員が活躍しています。