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1月15日 SRID第6回懇談会 「世界の人口問題とSDGs」

1月15日 国際開発研究者協会(SRID)第6回懇談会
「世界の人口問題とSDGs」

 

1月15日、所長の佐藤摩利子が、国際開発研究者協会(SRID)第6回懇談会にて、
「世界の人口問題とSDGs」について講義を行いました。

 

2011年に70億人を迎えた世界の人口、現在75億人を突破し、
2050年には98億人を超えると予想されています。

https://tokyo.unfpa.org/sites/default/files/%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E6%8E%A8%E7%A7%BB%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%952017%20Japanese_2.jpg

日本をはじめとする先進国では少産少死が進み、少子高齢化が進んでいる一方、
開発途上国では、いまだに多産多死の国々があります。

 

佐藤は、このような世界の人口問題に関する、国連人口基金の取り組みとして、

持続可能な開発目標(SDGs)と国際人口開発会議(ICPD)の行動計画に基づいた、
2030年までにすべての男性、女性、若者を取り巻く世界を変えるための、

3つのZEROのミッションを紹介しました。

 

(1) 家族計画サービスへのアクセスが満たされない状況をZEROにする。

(2) 妊娠・出産による妊産婦の死亡率をZEROにする。

(3) ジェンダーに基づく暴力と児童婚などの有害な慣習をZEROにする。

 

また佐藤は、リプロダクティブ・ライツと変わりゆく人口動態をテーマにした

「世界人口白書 2018選択の力」を紹介しました。

 

選択の力とは、子どもを、いつ持つか、何人持つか、産むタイミングや間隔を自ら決められる力のことです。

女性が避妊をし、妊娠を遅らせることを決められたり、その手段を持つことは、

自分の健康をコントロールし、仕事を始めたり継続することを可能にし、経済的な潜在能力を最大限に活用することにも繋がります。

 

出生率の低い、高いに関わらず、どの国においても生殖に関する権利(リプロダクティブ・ライツ)は重要視されるべきであると述べました。